新聞は日本の情報化の基礎を形作ってきました。現在も大手新聞社や地方誌などの一般誌があるだけでなく、経済誌やスポーツ誌や競馬や競艇などの情報も新聞が主になっており、地方では情報収集の要です。
しかし、新聞はメディアの中心ではなくなってきました。大きな理由としてはテレビのニュースやインターネットの発達で、記事を自主的に読むことでしか情報を得られないことや、誌面上でも情報が氾濫し細かい文字が並んでいる中で記事を取捨選択して読まなければならないことが挙げられます。しかし、毎朝毎夕に購読者の手元に最新の記事必ず届けられる新聞の重要性は無視できるものではありません。
そこで、クリッピングサービスという新しい試みがあります。もともと記事の切り抜きを意味するものですが、現存する情報はほとんどのものが電子化されています。画像や動画、音声はもちろんのこと記事などの文章も例外ではありません。
従来の新聞記事検索といえば、探している新聞を補完する図書館などをさがし、次に新聞をその次に記事をと必要な情報にたどり着くまでに手間のかかる作業の連続でしたが、クリッピングサービスの利用で簡単にできるようになりました。
各新聞社が自社内の古い記事を取り扱っているだけでなく、各誌面の記事から利用者が探しているキーワードに添ったものだけを選んで配信するサービスを事業にしている企業も多数見られます。
最新の新聞から必要な情報だけを入手できるクリッピングサービスはこれからの情報化でさらに発展していく分野だと確信できるものではないでしょうか。